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16/04/24 東京 オアシスＳ |
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２４日の東京競馬ではゆっくりなスタートも促しつつ先行グループの外に付ける。そのままの位置から直線の追い比べになったが、最後は一杯になってしまい１４着。「スタートはゆっくりなタイプだけど、積極的に進めてほしいと調教師から言われていました。実際にゲートはあまり出なかったものの、促して先団へ付けていきました。直線へ向くまでのリズムは悪くなかったと思いますが、最後はちょっと疲れてしまいましたね。もう少しでもいい着順を狙いたかったのですが、申し訳ありません」（ルメール騎手）「中間に少しだけ脚元に疲れはあったのですが、しっかりケアしていましたし、体調も良かったです。また、ダートコースで行った最終追い切りでのダイナミックなフットワークを見ても、これでやれなければ困ると思っていたくらいでした。今回は名手ルメールをキープできましたし、この馬の持ち味を活かすためには外枠を希望していたところ、見事望みに近い枠が当たったので楽しみに送り出せました。ルメールには積極的な競馬をしてほしいとレース前にしっかりとイメージを伝えていました。実際のところ出して行ってくれましたが、馬がようやくやる気を出した時にはコーナーで、“これ以上出していくと苦しくなる”とどうしてもジョッキーは思ってしまうようでした。確かに以前に比べると歳も重ねて渋くなっているのもありますから致し方ないところもあるのかもしれませんね…。気難しいところがあり、馬添いの悪いところもあるので、オーバーペースでも行き切れればまた違うのかなとも思うのですが、そこまでは行き切れないということなのでしょうか…。なかなか持ち味を活かしきれなくて歯痒いです。申し訳ありません」（加藤征師）府中のダート１６００ｍ戦で有利な外目の枠を引けましたし、その枠はノビノビと走りたいアーデントにとっては余計に自分の形に持ち込みやすくもありました。スタート後は徐々に位置を押し上げる格好になりましたが、結果的にはもうひとつ前のポジションを取れなかった影響もあるのか、直線で見せ場を作ることができませんでした。ここまでの競馬でも脚の使いどころの難しさを感じることはありましたが、年齢を重ねてズブさも出てきているだけに余計に悩ましくもあります。この後はレース後の状態をしっかりと確認してから、どうするか方針を決めていきます。
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16/03/13 中山 東風Ｓ |
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１３日の中山競馬では道中後方から進め、終いにかけては外から脚を使おうとするも１０着まで。「具合は良かったですね。気持ちもありましたし、馬場もこの馬向きのものになっているからいいなぁと思っていたんです。ただ、速くはない馬だから思うような形に持ち込めませんでした。それに尽きると思いますし、もったいなかったです。この馬向きの形に持ち込めればまた違ったと思います」（横山典騎手）「ゲートは速くなかったけど、得意の捲りの形に持っていければ違ったでしょうし、悔しいですね。ただし、今日は内目の枠で外にいる馬を行かせてから外に出さざるを得なかったですから、その点も影響したでしょう。良馬場発表とはいえ、所々で馬場が緩くなっていてこの馬向きになっていただけでなく、具合も良さそうだったのですが、いい結果を出せず申し訳ありませんでした。調教でもそうだったように難しさはありますが、噛み合えば掲示板に来ることができる力を持っているはずですから、何とか巻き返していきたいです。この後はまずはレース後の状態をしっかりと見て、続戦するかどうか判断していきます」（加藤征師）馬場状態や具合の良さからも好走を期待しましたが、流れや隊列など上手く噛み合い切れず、力を発揮できませんでした。この後はトレセンで状態を確認してからになりますが、疲れなどが目立ってこなければ続戦して前進を狙いたいところです。
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16/01/10 中山 ニューイヤーＳ |
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１０日の中山競馬ではスタート後の行き脚もまずまずで３番手の外につける。その形のまま勝負どころへ向かったが早めに動いてきた馬たちに飲み込まれる苦しい形になり８着。「早めに上がっていくプランを持っていたのですが、考えていたよりもスタートが良くなりました。イメージとしては前半がゆっくりで、途中からギュンっとギアを上げていく形を持っていたんです。しかし、スタート良く、楽に前につけることができましたから却って動きづらくなってしまって…。ペースが遅いのはわかっていたのですが、息が入らない形のまま行くと最後に息切れしてしまいそうでしたから行くに行けませんでした。すごく良かった時に比べるとガツンと来なかったこともありますが、上手く行かずに申し訳ありません」（石橋騎手）「脩君にはよく言っておいたのですが、どうもまわりのペースや競馬の形を気にしてしまうのでしょうね…。まわりの馬たちがどうこうは関係なしに自分の形に持ち込みたい。それが実行しやすいコースだからこそここを使ったわけですし、もうちょっと積極的に行ってもらいたかったのが本音ですが、一時に比べればガツンとは来なくなっているのも確かですからね。上がり勝負となると分が悪いですし、苦しかったです。上手くいかずに申し訳ありませんが、力を出し切れてないと思うので何とか巻き返したいです。このあとはこのままいったん近場に出してケアをしてもらうつもりで、その後の様子を見てどうしていくか考えていきます」（加藤征師）前走がハミを取った時に行けない形になりましたし、今回は巻き返しを見せて欲しいと願って送り出したレースでした。しかし、動きにくい形になってしまったか、動くに動けず、スローの後半勝負という不得手な展開となってしまいました。それでいてコンマ４秒差ですし、勝ち馬たちとそう差はありません。乗り難しいのだと思いますが、この馬のスタイルでぶつかって結果を出せないかという気持ちがありますし、悔しさを晴らすような走りを見せて欲しいと思っています。今のところ、このまま美浦近郊のムラセファームへいったん放牧に出して今後に備えていきます。
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15/12/19 阪神 リゲルＳ |
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１９日の阪神競馬ではゆったりめのスタートから道中は中団待機。直線で外に出されてからも伸びは見られず１１着。「スタートでちょっと立ち遅れてしまって、枠が枠だけに行かせることができず位置が悪くなってしまいました。馬込みを嫌がるようなので、外目に出して直線に向いたのですが、追ってからはいい脚を使ってくれているんです。着順ほど差はないし、スタートが五分ならまた違ったはず。うまく乗れず申し訳ありません」（小牧騎手）少しスタートが遅くなってしまい、道中は後方からの競馬になってしまいました。ただ、直線も決してバテることなく脚を使ってくれていますし、着順ほど負けてはいません。スムーズなら巻き返せる能力の持ち主ですし、次走で改めて期待したいと思います。今後については馬体を確認してから検討していきます。
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15/09/20 中山 ラジオ日本賞 |
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２０日の中山競馬では先団を見る形で進めるが、窮屈な競馬になったこともあってか差を詰められず７着。「初めてのダート戦になるので砂を被ってどうかなとは考えていたのですが、極端に嫌がるようなことはなく、走り自体もそれなりに対応してくれたと思います。最後の踏ん張りを考えると芝の方がより良さそうかなとは感じますが、今日は内に包まれてこの馬の得意とする形にはなりませんでしたし、もう少しでもノビノビと走ることができていればまた違ったでしょう。今日はいい走りをお見せできず申し訳ありません」（戸崎騎手）「初めてのダート、しかも良馬場になりましたし、どうかなぁとは思いましたが、今日の走りでは善し悪しの判断はし辛いのが正直な感想です。芝と同じように早めにポジションを上げられなかったにしてもノビノビとストレスなく走ることができていればまた違ったと思うのですが、３番の馬の内に入ってしまったから終始窮屈な格好になってしまいました。その馬の真後ろから外にという形を取れていればまた違ったのではないかと思うのですが、そういう形に持ち込めなかったことで他馬がずっと外にいる形になって気にしてしまったような気がします。それなので、適性云々をこのレースだけで言えないかなとレース直後の今は思うんですよね。新しい一面を見られればと期待しただけに残念ですが、何とかまたいい走りをさせられればと思っています」（加藤征師）初ダートは期待と不安が入り混じる条件ではありましたが、もちろん新味を見せてくれることに期待を持っていました。走りやすい軽い馬場でなかったのはどうかなとも思いましたが、今日は馬場、ましてはダートがどうこうということ以前に、アーデントのリズムで走れなかったことに尽きるレ結果になってしまったと思います。ここ最近と同じ形とは言いませんが、もう少しストレスのない形で走らせたかっただけに残念なレースになりました。１頭で競馬をしているわけではないですから仕方ない部分ももちろんありますし、悲観的になりすぎず、この悔しさを今後に活かしていけたらと思っています。今後につきましてはまずレース後の状態を見て芝・ダートも含めて今決めつけすぎずに検討していく予定です。
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15/09/06 新潟 新潟記念 |
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６日の新潟競馬では同型の馬の出方を見て行かないと判断して先手を取る。馬場を選びながら軽快に逃げてそのまま押し切りを狙ったが後続に捕まり１１着。「同型の馬の出方を見て、こちらが主導権を握れそうでしたので前へ行きました。そこまでオーバーペースという感じもしなかったですし、気分良く走らせられました。コーナーでは左にモタれる素振りを見せていたのですが苦しくなったというよりは稽古からこういうところはある馬でしたし、フォローしつつ進めました。直線では捕まりましたけれど、それでもバッタリとは止まっていないんです。今日は結果的にキツかったのかもしれませんがリズム良く行き、粘りがより利けばもっと頑張れるはずです。重賞に乗るチャンスをいただいてものすごく嬉しかったのですが、良い結果を出せなくて申し訳ありません」（石川騎手）大外枠からリズムよく運んで逃げ切りを狙いましたが結果的にはちょっとタフなレースになったのでしょうか。雨も味方するかと思ったのですが、あのまま押し切れるほど甘くはなかったのかもしれません。しかし、自分の競馬はしていますし、このように磨きをかけていきさらに力をつけてくれれば頑張れるはずです。残念な結果には終わりましたが、また頑張ってくれることに期待して今後について検討していければと思います。
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15/07/19 函館 函館記念 |
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１９日の函館競馬ではスタート後の先手を争いに加われず、道中もなかなかリズムに乗り切れないままになってしまう。直線ではジリジリと脚を使うも得意な形に持ち込めなかったことも響き７着まで。「ゲートの出が極端に悪いわけではなかったのですが、まわりが速かっただけでなく囲まれやすい枠だったこともありあの位置からになりました。途中で動いていければ違ったのでしょうが、縦長でそれなりに流れていましたし、この馬自身トビが大きい馬なので小回りコースで余計にスピードに乗り切れない印象もありました。いい結果を出せずに申し訳ありませんが、正直この馬向きとは言えない流れの中でも終いまで脚を使ってくれていますし、ノビノビ走ることができるコースならまた違うはずです」（武豊騎手）「ゲートは決して遅い訳ではなかったのですが、まわりの方が速かったですし、枠も不向きでしたからね。この馬の特性をわかっているジョッキーとはいえ、結果的にコース形態も味方になりませんでしたし、厳しい競馬になってしまいました。いい結果ではなかったので申し訳ない気持ちですが、正直さらに悪い結果となってもおかしくない展開の中でも最後まで頑張って走ってくれていますし、そこは評価できるでしょう。この後についてはおそらく一度美浦に戻させてもらって、まずは状態をチェックさせていただきどうするか考えていきます」（加藤征師）結果こそ満足いくものではありませんでしたが、決してアーデント本来の好走パターンとは言えない中でも脚を使ってくれていますし、次走ではしっかりと流れに乗ってその力を存分に発揮してほしいものです。この後はレース後の状態をしっかりと確認してから次の目標を設定していきます。
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15/06/13 東京 エプソムＣ |
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１４日の東京競馬では先団の外を追走して直線へ向いたが、追われてからの伸びはそこまで目立たず９着。「勝ち馬がある程度後ろを離して逃げる形になれば２番手に付ける考えもあったのですが、実際はもう少し控えると思われた馬たちまで前に出て来ていましたし、流れを考えても捲るに捲れませんでした。結果的にはこの馬に不向きな展開になってしまい力を発揮できませんでした。この馬のしぶとさが活きる競馬をできれば良かったのですが、申し訳ありませんでした」（石橋騎手）「今回はメンバー構成からレースの運び方に難しさはありましたが、やはり厳しくなりましたね。縦長になってバラけるならまた違ったのでしょうが、そこまでではないなかでも勝ち馬が淀みなくペースをつくっていましたし、あの展開からだとちょっと押し上げにくかったでしょう。なかなかうまく行かずに申し訳ありませんが、この馬自身よく頑張ってくれているのは確かでしょうし、また勝たせてあげたいですね。結構タフな競馬をしたあとなのでひと息入れて次走を模索する形を取ることになるかなと思いますが、まずはしっかりと状態を確認していきます」（加藤征師）前へ行きたい馬が複数頭いて自分の形に持ち込みにくいことは予測していましたが、思っていた以上に多くの陣営が前へと意識を持っていたようで大きくはバラけない隊列になったことも難しさが増してしまいました。あのペースから外を回ってポジションを上げていくことはさすがに厳しかったでしょうし、今日はこの馬向きの展開にならなかったと言う他ないのではないでしょうか。今後については様子を見ながら判断していきますが、上手く自分の形に持ち込められれば巻き返してくれるはずですし、また楽しみにしたいと思います。
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15/05/10 新潟 新潟大賞典 |
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１０日の新潟競馬ではまずまずのスタートを切り、流れを見てじわっとポジションを上げていって先頭へ。そのまま直線へ向かい粘り込みを図ろうとしたが、後続の勢いのほうが上回り粘るも４着。「行けるかなと思ったんですけどねぇ…。先生と相談してあの形で改めて勝負しました。ペース的にもいいなと思え、あとはいかに気分よく走らせてあげられるか、そして後続が気を遣ってくれるかにかかっていると思っていました。コーナーで少し離していきたかったのですが、ペースも楽なので後続もついてきてしまいました。あそこでもっとセーフティーリードをつくれていたら違ったかもしれませんね…。ただ、最後まで気持ちを切らさずしっかり走れていました。距離はギリギリかもしれませんが、同じ距離にしても如何に気分よく走れるかにかかってくると思います」（石橋騎手）「馬の出来はとても良かったように見えましたし、自分の形、自分のリズムで最後までしっかりと気持ちを切らさずに走ることができれば楽しみと思っていました。思いの通りの形に持ち込めましたし、これはと思えたんですけれどね。強いて言えばコーナーでもう少し後続を離すことができていればもっと頑張れていたかもしれませんが、距離に対する不安もあったでしょうからね。そのあたりは致し方ありません。それに、条件戦やオープンと異なり、今回は重賞。そう甘やかしてはくれないということでしょう。それでも上々の競馬、結果を残してくれたことは今後において自信にもなりますし、いい競馬だったと思いますよ。上がってきた時の息遣いもすごく良くて、しっかり仕上げてこのくらいやれることはわかりましたし、また頑張りたいです」（加藤征師）これまではマイル戦を中心に走っていましたが、コース形態、ペース等の兼ね合いからいい競馬ができるのではないかと読み、ここへチャレンジすることに致しました。結果、考えていた以上に自分のスタイルに持ち込みやすくなり、ノビノビと走ることができました。それが最後に交わされてからも頑張れた要因と言えるでしょう。馬の出来、雰囲気も良く、陣営の仕上がりの素晴らしさもありましたし、またいい競馬を見せてくれたらと思っています。今後に関しては状態を見つつ、目標を定めていく予定です。
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15/04/05 中山 ダービー卿ＣＴ |
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５日の中山競馬ではスタート後に無理なくじわっとポジションを上げていき３番手の外から進める。そこから粘り込みを図ったが後続の勢いが上回り、踏ん張りを見せるが８着まで。「イメージ的には少し難しさもあるのかなと思いましたけど、追い切りである程度掴めていましたからその点では自信を持って臨めました。正直ウッドチップで動かしたときは半信半疑なところもあったのですが、やっぱりいい馬ですね。背中もフットワークもいい馬です。自分の形に持ち込むことを意識していましたが、ポジションをあげていった際に内の２頭に主張されて３番手になってしまいました。あれがすんなり前へと出られたらまた違ったかもしれません。ただ、最後に交わされても粘っていましたし、頑張ってくれましたね。展開ひとつでまたいい走りをしてくれるはずです。こういうタイプなので変にいじろうとはせず、いかに気分よく走らせてあげられるかですね。もし、また機会がありましたらよろしくお願いします」（石橋騎手）「この馬においてはいかに自分のリズムを崩さずスムーズに行けるかがポイントだったので、中山のマイル戦でも外目の枠がいいと思っていました。８枠でしたが、却って内枠よりいいと思っていましたし、期待を持っていましたよ。勝っているときのような競馬のイメージを掴んでくれているかどうかがポイントでもありましたが、比較的いい競馬をしてくれていたように思えましたね。相手も強いので直線では交わされてしまいましたが、だからと言ってズルズル下がるのではなく最後まで踏ん張って８着。評価できる走りっぷりでもあったと思いますよ。展開にもよるのでしょうが、前進は可能でしょうし、またいい競馬ができるようにしっかりやっていきます」（加藤征師）馬の良さを引き出すことを考えたときに、一般的には不利とされるかもしれませんが８枠はどちらかというと歓迎ではありました。鞍上もテン乗りではありましたが、調教の感触と過去のレースからイメージをしっかりと捉えてくれていましたし、いい競馬をしてくれたように思います。行ききれなかった分いくらか厳しかったのかもしれませんが、後続に来られてからも止めずに走れていますし、悲観するような内容ではないでしょう。あとはメンバー構成、展開などでまた変わってくるでしょうし、次回以降の巻き返しを期待したいと思います。このあとについては続戦をメインに考えてはいますが、あくまでも状態を見ながら臨機応変に考えていく予定です。
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15/01/17 中山 ニューイヤーＳ |
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１７日の中山競馬ではスタート後は後方からになるも、道中でタイミングを見ながら徐々に上がって行く。直線ではその勢いを保って最後までしぶとく伸びるも３着。「スタートが抜群に速いのならテンから前へと言う考えはあったものの、今日は外めの枠でしたので前半は無理をしませんでした。それでも溜めて直線勝負にかけるのではなく、やはり自分で早めに動いて行った方が持ち味が活きるでしょうし、その形を選択しました。最後までしぶとく脚を使ってくれましたし、力のあるところを見せてくれましたが、勝っているとは言えずっとコーナーになる中山よりは直線のあるコースのほうが形は作りやすいかなと思いますね」（戸崎騎手）「この中間の調教の感触からもいい状態で送り出せたと思います。また、良馬場まで回復していたとは言え、週中の雨のおかげでパンパンの硬い馬場からソフトになっていましたし、それもこの馬にはプラスになったでしょう。それだけにここも勝ちたかったなと思いますし、そうならずに申し訳ありませんが、今日は枠やスタートなりに悪くない形に持ち込めました。脚の使いどころなど乗り方ひとつで十分に上位に来る力はありますし、やはりいかにしぶとさを活かせるかでしょうね。この後は状態と番組を見ながら次をどうするか判断していきますが、賞金などで入る入らないが引き続きあるでしょうから、現段階でこれと決めつけずにいろいろ考えていきたいですね」（加藤征師）年末の競馬と同じ結果になれば最高ではありましたが、それでも今日は道中から自分で動いて終いも頑張り、勝ち馬とはタイム差なしと見せ場は作ってくれたと思います。この後はレース後の状態を第一に次の目標を決めていきます。
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14/12/20 阪神 リゲルＳ |
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２０日の阪神競馬ではスタートで立ち遅れたものの、二の脚がついて外目をスムーズに進出。ジワッと先頭に立ってマイベースで後続を引き離した逃げ。直線に入ってもしっかりとした脚取りでセーフティーリードを保って見事優勝。「スタートは立ち遅れましたが、二の脚がついたしすっと流れに乗れました。道悪も良さそうだったし、元々ちょっと変わったところのある馬だから、気分良く行かせた方がいいと思ったんだけど、そのとおりうまくいきましたね。最後もよく辛抱してくれました。今日はありがとうございました」（武豊騎手）「おめでとうございました。いちばん乗ってもらいたい鞍上を押さえられて、なおかつ少頭数でしたから楽しみにしていました。ここ最近の内容からマイルをどうこなすかが鍵だったのでしょうが、持ち味をこうやって活かしてくれるのですからさすがですね。直線では内ラチへ飛んでしまうんじゃないかと心配しましたが、最後までよく粘ってくれました。オープンを勝ってる勝ってないではだいぶ違うでしょうし、またこれからもいい競馬をしていければと思います。ありがとうございました」（加藤征師）出遅れながら馬なりで動いて先手を奪い、そのまま押し切るという、馬の力もさることながら、鞍上の好プレーが光った一戦でした。この馬の特徴を掴んで、きっちり結果を出すあたりがさすがです。今日のような競馬ができれば今後も楽しみです。この後はトレセンに戻って馬体を確認してから検討します。
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14/11/30 東京 キャピタルＳ |
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３０日の東京競馬では中団後方からになり、直線ジリジリと伸びてきているが８着まで。「ゲートはまずまず出てくれてはいるのですが、何か自分からハミを取ってグイグイと進んで行くような走りではなかったですし、そこで無理に押して気分を損ねるのは避けたかったので馬に任せました。道中はしっかりと折り合っているし直線では終いまで脚を使ってくれていますが、今日の感じならもう少し距離のあるところでよりいい位置から運ぶような競馬の方が良さそうかなとは感じましたね」（岩田騎手）「前回も良かったですが、今回も具合は確かに良く、いい走りができるんじゃないかと期待して送り出しました。ジョッキーには難しさも含めてこの馬のことを話をしておきました。いいところから流れに乗れればと思っていましたけど、スタートは出るもなかなかスッとはいけませんね。それで終いは来れているだけに、やはり前半の位置ですよね。そう考えると距離を少し延ばすなり、前半のポジションを少しでもいいところにつけられるような形態のレースも考えたいですよね。ただ、賞金をさほど持っていないだけに難しい。いろんなことを頭に入れながら考えていきたいと思っています」（加藤征師）前回も体調は良かったのですが、今回も具合は良く、岩田騎手を背にして素晴らしい走りを見せてくれないかと期待しました。しかし、思うような形に持ち込めませんでした。直線で目立つ伸びを見せてくれていただけに歯がゆいですが、かみ合えば通用するでしょうし、巻き返してほしいです。今後については状態を見ながら判断していく予定です。
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14/09/14 新潟 京成杯オータムＨ |
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１４日の新潟競馬では中団やや後ろからの競馬になり直線でもしぶとく脚を使うが９着。「以前のイメージからかかるかもしれないという感覚はありましたが、返し馬で程よくハミが抜けてリラックスして走れることを感じることができ、引っ掛かるという先入観を持たずにレースへ臨めました。スタートとその後の行きっぷりを見て一番前か先行か考える予定が、スタートで隣とぶつかった影響もあってか進みが悪かったんです。押しすぎてもと思い促そうとしたのですが耳を絞っていました。切り替えて行くと耳も戻ったので腹をくくってあの位置から進めましたが、今度はコーナーでは左に張っていたし、難しさを感じさせられました。直線はジリジリ止まらず走っていますし、力は出しているんです。もう１列前ならばそのポジション争いでしぶとさをいかせたでしょうし、前半をうまく運べていれば着順も違ったように思います」（松岡騎手）「松岡くんとは“出していこうとしすぎると却って出なかったりするところがあるから最初からハナに行くと決めつけすぎないで馬の出た感じで進めて、馬が行く気になったら行こう”という話をしていました。実際のところ、ちょっとモタモタしてしまい、耳を絞って難しさを出すなどしていて悪くないポジションから進められませんでしたね。まわりを囲まれた分もあったように感じます。楽に行ければ言うことはないのですが、このあたりは準オープンと重賞の違いなのでしょう。思うような結果を出せずに申し訳ありません。キッチリ仕上げたのでこの後はひと息入れることも考えていますが、コンディションと照らし合わせつつ使っていって、力をつけてこのクラスでもやれるようにしていきたいです」（加藤征師）じっくり乗り込んでもらって臨んだレースでしたし、具合の良さから通用してくれないかと期待しました。今回、力の差が出たというよりもやや難しいところが出てしまったのも敗因のひとつでしょう。自信をつけていければこのクラスでも頑張ってくれるはずです。このあとは様子を見てから判断しますが、リフレッシュ期間を挟んで次走へ向かう公算が高いです。
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14/06/15 東京 エプソムＣ |
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１５日の東京競馬ではスタートで勢いがつかず中団を追走するも、直線に向いてもなかなか前との差を詰められず１４着。「ゲートの出がもうひとつと言うこともあったのですが、思っていたよりも自分から進んでいく感じがなかったので、そこで無理に押して行くよりはと溜める競馬に切り替えました。それで上手く脚を温存できれば良かったのですが、直線に向いて促していても最後まで来そうなのに結局はグッとくるところがありませんでした。具合は良さそうに感じましたから狙っていたのですが、良馬場とはいえ場所によって硬いところと緩いところがあってそれを気にしてしまったのか…。いい競馬をできず申し訳ありません」（蛯名騎手）「中間の調教、そして競馬場に着いてからの様子からも状態は悪くなさそうでしたから、このメンバーを相手にいい走りをしたかったのですが、申し訳ありません。スタートが決まらなかっただけでなく枠が枠だったこともあり前に行けなかったことが痛かったです。結果的に流れに乗れなかったことが響きましたが、条件戦の時からも自分のリズムで運べなかったときにその後のリカバリーが利きにくかったですし、このクラスになればそう簡単ではありませんからね。そのあたりはクラス慣れも必要でしょうし、その時々の流れも上手く味方につけていきたいです。この後はトレセンで状態を見てからにはなりますが、新潟、中山、東京とコンスタントに使わせていただきましたし、状況に応じて立て直し期間を設けるかもしれません」（加藤征師）戦前に思っていたような位置から運べなかった影響か、最後まで目立った脚を使うことができませんでした。重賞になれば余計に様々な事柄が噛み合うかが重要になりますが、古馬のオープンクラスは今回が２走目になりますし、経験を重ねつつの前進に期待したいところです。この後はレース後の状態次第でどうするか判断していきます。
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14/05/04 新潟 谷川岳Ｓ |
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４日の新潟競馬では折り合い重視で好位の外をじわっと追走する。なだめながら進められたが前との差は詰められず５着。「前回が極端な形だったのでイメージは難しいところでしたが、返し馬からよくて手の内に入っていたのでリズムを重視してハナには拘らずにいきました。向こう正面の走りは悪くなく、いい走りだったんです。４コーナーからじわーっと前へ迫っていこうとしたのですが、手綱を放すと１回手応えが怪しくなったんです。直線はじめの感じからも止まるのかと思ったのですが、馬が来るとまた頑張って踏ん張っていたんです。スパッと切れる感じではないですが、しぶとさが身上であることを考えると途中でもう少し動いていっても良かったのかもしれません。うまく行かず申し訳ありません」（高倉騎手）「最初から決めつけてハナに立とうとする必要はないけれど、まわりに影響されすぎないように気を付けて、状況によって動かすようにと何パターンかを想定してジョッキーに話をして託したんです。返し馬からうまく乗ってくれていたのですが、コーナーあたりでもう少し動かしてほしかったのが本音です。ただ、あの形でも踏ん張れたように昇級してからも頑張ってくれてます。悔しいですが、次さらにいい結果になるようまたしっかり仕上げて向かいます。勝てずに申し訳ありません」（加藤征師）前走の勢いをもって臨んだ今回でした。道中のリズムは悪くなかったものの、しぶとさを活かしきれなかったのかもしれません。ただし、昇級初戦から掲示板を確保したように力をつけてきているのは確かですし、今回の経験が今後に活きてくれることに期待したいと思います。このあとについては様子を見つつ判断していきます。
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14/04/20 中山 春興Ｓ |
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２０日の中山競馬では五分のスタートから先手を奪いレースを進める。そのまま直線に向かうと最後までしっかりした脚取りで粘り込んで優勝。「いいポジションで進められましたし、直線でも手応え十分でしたね。トビも大きいですし、今日のように伸び伸び走らせてあげればこれくらいはやれる馬です。休み明けということですがそれを感じない走りでしたし、よく走ってくれました。今回の走りができれば上でも頑張れると思いますし、今後もいいレースをしてくれることに期待しています。今日は本当にありがとうございました」（武豊騎手）休養明け初戦でしたが、それを感じさせない見事な走りを見せて先頭でゴール板を通過してくれました。トビの大きな走りをジョッキーはしっかりと活かしてくれましたし、最良の結果が出たことは非常に嬉しい限りです。今後は状態を見た上で決めていきますが、更なる上の舞台での走りに期待したいと思います。
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13/12/15 阪神 元町Ｓ |
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１５日の阪神競馬ではまずまずのスタートから好位の後ろを追走。そのまま直線を向くとジリジリと脚を使ったが６着まで。「ややワンペースな馬なので、できるだけ前々で運ぼうと思っていたのですが、もっと前のポジションで良かったですね。前走乗せていただいた時よりも状態はずっと良かったですし、この距離もぴったり。もう少ししぶとさを活かせるレースができればすぐにチャンスは来るでしょう」（ウィリアムズ騎手）「条件は悪くなかったですし、道中の位置取り、リズムもいいかなと思えるくらいでした。ただし、結果論にはなるものの勝負どころではもう少し積極的に運んでもいいかなとは感じました。もちろんこのクラスになれば簡単ではないですし、それなりに走ってはいるのでしょうが、もっと上の着順に持って来たかったので申し訳ない気持ちです。この後はまずはトレセンで馬を見てからになりますが、ここでひと息入れて来年に備えたいと思います」（加藤征師）道中の位置取りなどは文句のないように見えましたが、結果的に逃げた馬が残る競馬で、しぶとさを活かしきれない内容になってしまいました。差のないレースはできていますから、展開ひとつでチャンスは来ると思います。このあとはトレセンに戻って馬体をよく確認してから決定しますが、一度放牧に出してリフレッシュさせる予定です。
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13/11/24 東京 ウェルカムＳ |
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２４日の東京競馬では好位につけて折り合いをつけながら直線へ向かう。タイミングを見つつ追い出しにかかったが最後は脚色がやや鈍り６着。「スタート後に押して行くと掛かる心配があるので、今日は出たなりの競馬を考えていました。まわりもそれほど速くなく前々からになりましたが、なだめながら進めたもののやはり力みはあったと思います。一頭になるとソラを使うのでギリギリまで直線での追い出しを我慢したのですが、押し出されるようになってしまいましたし、結果的に距離も少し長かったのか粘り切れませんでした。いい走りができず申し訳ありません」（ウィリアムズ騎手）「馬の具合は良かったのであとはとにかく折り合い。まわりがいなくなるとフワッとすることも含めてですが、この馬の特徴と課題をジョッキーによく伝えて託しました。実際どうだったかというと、この馬としてはうまく乗ってくれたのではないでしょうか。強いて言うならば、前に馬を置けていればベストでしたでしょうが、うまく形にして運んでくれたと思います。それでいて最後に踏ん張りきれなかったところを考えるとやはり距離でしたかね。結果は残念でしたが、レースの内容は良かったと思いますし、これが今後に繋がってほしいです」（加藤征師）様々な点を考慮して臨んだ今回のレースでしたが、乗り難しい本馬をうまくなだめながら乗ってくれ悪くない競馬をしてもらえたと思います。最後の１ハロンで脚色が鈍ったあたりは戦前にポイントとしてあげていた不安が影響したような印象を受けました。しかし、今回このような競馬ができたことは今後に繋がるはずですし、徐々に形を作り上げ、前走のような脚を使えるようになってくれれば理想と言えるでしょう。今後については様子を見てからになりますが、短い間隔で使ったあとでもありますし、お休みにする公算が高いです。
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13/11/10 東京 ノベンバーＳ |
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１０日の東京競馬ではスタートがひと息で後方２番手あたりから進める。直線外に持ち出して追われると伸びを見せたが最後は勢いが鈍り６着。「跨ったのは夏の東京以来でしたが、今回はこの馬のキツい部分が出てしまいました。返し馬から力み、うるささが目立っていてレースに行ってもでした。スタートが良くてある程度の位置から運べればまた違うのでしょうが、あのような形になるとレース運びが難しい。あれだけガッツリ来てしまうとレースの組み立てもできなくなるし、もう少しコントロールが利く状態であればと思うのですが…。うまく行かずに申し訳ありません」（横山典騎手）「具合の良さは確かだったし、ジョッキーには調子の良さを伝えました。ただ、かかるかもしれないということも言っておいたんです。そのことが頭にあったのか、ちょっと積極的な競馬がしづらくなってしまったのかもしれません。申し訳ありません。追われてからの伸びは確かだっただけにうまく流れに乗れていれば…という気持ちもあるのですが、課題があるのは間違いないので、そのあたりを少しでも良くしていきたいです。調子はいいので年内また使いたい気持ちもありますが、あくまでも状態次第で考えたいです」（加藤征師）口向きの難しさは依然としてありましたが一度使った分だけさらに調子が上がっていただけに期待も持ってレースへ臨めました。しかし、その難しさが全面に出てしまい流れに乗りきれなかった印象です。外から伸びてきた脚を見てもこのクラスへのメドは立っていると思いますので、またいい結果を出してくれることに期待したいと思います。このあとについては、レース後の状態と目標をどのあたりにするかなどを考えながら調整過程を決めていく方針を持っています。
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13/10/20 東京 甲斐路Ｓ |
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２０日の東京競馬では好スタートから３番手を追走。直線は不得手の馬場もあり、ジリジリとした伸びで４着。「道中はなだらかに進めることを心がけてリズム良くいけましたし、直線もヨレながらも伸びてくれました。最後はこの馬場が堪えてしまいましたね。勝った馬は強いと思いますが、この馬も良馬場ならまた違うでしょうし、このクラスでも勝負になると思います」（後藤騎手）「まともであれば函館のようなことはないと思っていたので、今回は巻き返しを狙っていました。ただ、この雨馬場はあまりにもかわいそうでしたし、その中でよく頑張ってくれたと思います。実際に残り１ハロンあたりで手前を替えるなど、いかにも走りづらそうにしていましたからね。それでも最後まで踏ん張るあたりがこの馬の力ですし、良馬場なら結果は違っていたでしょう。道悪馬場を走った後なので状態をよく見ていきますが、問題ないようなら続けて使っていきたいと思います」（加藤征師）昇級初戦の函館こそ敗退しましたが、実績のある府中に戻ったことで巻き返しが期待された一戦でした。結果は最良のものとはなりませんでしたが、不向きな条件下での掲示板確保は、本馬の力を示したものでした。次こそは良馬場での巻き返しを期待したいところです。
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13/08/17 函館 ポプラＳ |
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１７日の函館競馬ではスタートでやや立ち遅れ、中団後方を追走。向正面でポジションを上げ、勝負どころを迎えるも進んでいかず９着。「ちょっと出負けはしたものの向正面で無理なく押し上げて、いい位置を取ることができました。道中はリズム、手応えともによく運べましたが、いざアクセルを踏むと反応がないというか、スカスカっといった感じで進んでいきませんでした。いい結果とはなりませんでしたが、乗り味はとてもいい馬なのでこれが実力ではないと思います」(四位騎手)「ここまでの調整過程はよく、いい状態で送り出すことができたと思います。道中はもっと溜めていってもいいかなとも思いましたが、ハミがかりのいい馬ですし、逃げた馬が勝ったようにスローと感じた分、前めの位置を取りにいったのでしょう。結果には満足できませんが、レースは生き物なので致し方ない部分も多分にあるかなとも思います。このあとは美浦に戻す予定ですが、時期についてはレース後の様子や気候などを見た上でと考えています」(加藤征師)形の上では昇級初戦ではあったものの元は重賞で上位争いした力量の持ち主、そして出来の良さから好戦を期待しましたが、勝負どころで思うように進んでいかず、直線でも伸びを欠いてしまいました。前走は前目の位置から鮮やかに抜け出したようにスタート後手が微妙に影響したのかもしれません。実績からも今回が実力ではないと思えますし、次走では巻き返しに期待したいと思います。このあとはタイミングを見て美浦に戻した上で検討していきます。
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13/06/22 東京 八ヶ岳特別 |
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２２日の東京競馬では３番手の内の好位置をキープしてタイミングを伺う。直線前が開いた内ラチ沿いをしっかり伸びて優勝。「ありがとうございました。うまく行きましたね。あの位置を取り、折り合いをつけられたことがいちばん大きかった。それにしてもだいぶ落ち着きが出てきましたね。よく言うけれど、若い頃は本当に幼稚園の運動会みたいな感じでバタバタしていましたから、機会があるたびに会員さんたち、クラブの皆さんたち、もちろん厩舎スタッフにも少しでも現状の課題を伝えてきたつもりです。いい時はもちろん誉めるけれど、課題がある状況の際は少しでも良くなるように伝えているつもりです。もちろん勝ちたいし、そう造っていけるように伝えているつもりですからね。どこまで伝わっているかはわからないけれど、馬の精神が成長しているのを見てちょっとは意味があったのかなと思えたので良かったです。折り合い面がつくようになっていたのもわかっていました。乗っても感じたし、前走で勝春が乗っていた際も大丈夫だったのを確認していましたからね。うまく立ち回って直線しっかり脚を使って勝ちましたが、デキというかこの馬のことを考えればもっと良くなると思います。今日は相手との力の差ということもあるのでしょうからいいときに乗せてもらったということが大きいのだと思いますが、今後が楽しみですね」（横山典騎手）「馬場が心配材料ではありましたが、そこまで極端に悪くならなかったですからね。イメージでは弥生賞のときくらいでおさまったのかなと思っていました。上手くコントロールして運んだというのも勝因でしょうけれど、いちばんは力が違ったということでしょう。ウチの厩舎がこのような使い方をすることはまずないのですが、この馬は故障して休ませていたわけではなかったですからね。その分余力もありましたからいきました。もちろん勝ちにです。ここで勝たせないと怒られますから(苦笑)。とりあえずはホッとしました。使ってきたので基本的にはこのあと休ませようと思っていますが、具体的なことも含めてどうするかの判断は様子を見て考えていきます」（加藤征師）前日までの雨、そしてパドックあたりから降り出した雨による馬場の悪化を心配しましたが、大きく脚を取られるようなことはなく無事こなしてくれました。１０００万下クラスでは力上位ということがわかっていましたし、今日は安心して見ていられました。鞍上の好騎乗が光るレースでもありましたが、馬の力が一枚違ったということでもあったのだと思います。ハードなローテーションで来ましたがしっかり勝ち切ってくれましたし、今のところはこのあとお休みにする方向で検討しています。
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13/06/08 東京 江の島特別 |
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８日の東京競馬ではゆったりとした出脚で後方から。直線は内の進路を選び最後は詰めてくるが４着まで。「テンにちょっとモタモタして後ろからになってしまいました。枠が枠でしたしさすがに外を回すとロスが大きくなりますから内に賭けましたが、やはり少し前が壁になってしまいました。それでも狭いところを怯むことなくよく走ってくれましたね。今日は前半にモッサリしてしまいましたが、かかることなく乗りやすかったですよ」（田中勝騎手）「行けるなら前々の競馬も考えていたのですがスタートから行けませんでしたね。ゲートを入れ直すことになったのも影響したでしょうね。一回出てきたときの様子が落ち着きすぎているくらいだったからレース前から想像はつきました。内に進路を取ったのは仕方ないでしょうし、詰まるのも覚悟の上でしたでしょう。ホアピリといい詰まってばかりで頭が痛いですがやはり力は上位。力負けではありませんから次で巻き返したいところです。このあとについてはよく考えてから決めていきますが、中１週で使った分もよく考慮して判断していきます」（加藤征師）前走は久しぶりの出走でしたが、ひと叩きした分と準オープンから１０００万下クラスへ降級した分のプラスもあり今回は前進を期待していました。スタートでもさっとしてしまい後ろからの競馬になりましたが、最後は前が詰まりながらもよく差を詰めてきましたし、力は示していたでしょう。次走はさらにいい走り、いい結果を期待したいものです。長期休養明けから短い間隔で使ったあとなので場合によっては放牧に出す可能性もありますが、レース後の状態をよく見た上で判断していきます。
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13/05/26 東京 シンボリルドルフＣ |
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２６日の東京競馬では道中中団後方から進める。直線に向いて伸びようとするも最後は思ったような脚を使うことができずに１４着。「今日は休み明けでもありましたし、少し力む部分もありましたね。またスタートでも少しトモを滑らせてしまいました。直線もいい脚は使っていましたがモタれていましたし、使ったことでフワーッと走れるようになればこのクラスでも上位争いは可能なはずです。変わり身も見られるでしょうし、次は楽しみです」（蛯名騎手）「直線でジリジリとした伸びになってしまいましたし、少し狭くなって追いづらそうなシーンがありましたね。いきなりからでも結果を残せることに越したことはありませんし、楽しみにされていた会員の方には申し訳ない気持ちですが、道中に少し力んでいましたし久しぶりでもありましたから、決して力負けとは思っていません。一度使ったことで息遣い、体の使い方、動きと今日以上に良くなってくれるでしょうから、次こそはの気持ちです。ましてやこの後は降級して１０００万クラスになりますからね。まずは久々の一戦の後ですから反動が出ないかしっかりと見ていきますが、疲れが目立たないようならこのまま厩舎に置いて次を考えていきます」（加藤征師）直線で少し狭くなるシーンはありましたが、久しぶりの影響か動ききれなかったところもありますし、一度使って次の走りでしっかりと巻き返したいところです。この後はレース後の状態を見ながら次の目標を決めていく予定です。
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12/10/21 京都 菊花賞 |
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２１日の京都競馬ではまずまずのスタートから先行集団を見る形で追走。道中はスムーズに見えたが、２周目に入り、向こう正面から徐々に手応えが怪しくなり、最後は流れ込むような形になって１３着。「スタートしていいペースで流れていましたが、道中スローになった時に行きたがって、なだめつつの追走になってしまいました。直線で若干窮屈になる場面はありましたが、それよりもやや距離が長いことが堪えたように思います。また、もう少し馬場が渋ってくれれば違ったかもしれません。馬の状態は良かっただけに、結果を出せず申し訳ありません」（デムーロ騎手）「輸送も無事にクリアしてくれてレースにはいい状態で臨むことが出来ていました。ミルコもビデオを見てこの馬の特長を掴んでいたようだし、早めに動くことくらいしか指示はしないで位置取りなどは任せました。スタートで両サイドから寄られたのもあってやや力む場面はあったけど、途中まではいい位置でまずまず折り合って競馬が出来ていると思っていました。それでも掛かる心配をして馬の外ではなく、後ろに入れて我慢させている間に向こう正面で外から他の馬が動いて来て自分は動けず３コーナーではゴチャゴチャして終わってしまいました。もう少し積極的に動いてもよかったかもしれませんが、今日のレースを見ると本質的には２０００ｍとかの方が良さそうですね。かなりタフなレースをしましたし、いったん放牧に出すつもりでいます」（加藤征師）折り合いに専念しましたが、最後はかなりの消耗戦になり、スタミナが切れたような格好になってしまいました。本質的にこの距離は長かったのかもしれませんが、この経験は今後大きな糧になってくれるはずです。このあとはトレセンに戻って馬体を確認してから決定しますが、今のところ一度放牧に出してリフレッシュさせる予定です。
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12/09/17 中山 セントライト記念 |
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１７日の中山競馬ではスタート直後はほぼ横一線だったものの、１角手前で好位の内に潜り込む。直線で差を詰めていきたかったが８着。「正直枠が違えば乗りやすさは全然違ったと思います。大外枠でスタート後のままだと内ラチから５頭分は外を回され、どんどんポジションを悪くするという最悪の形になり得たので、少し出してでもポジションを取りに行きました。ガツガツ出していったわけではないのですが、勢いをつけつつ取りに行ったのでその分だけハミをグッと取ってきました。それ以上はなく我慢でき上手に走ってくれましたが消耗は少なからずありました。フェノーメノのような競馬の仕方もありだったのでしょうが、前半で消耗していたし、そこまでの脚があったのかと言われるとちょっと厳しいかもと思ったので、内々に拘って脚色があやしくなっていた先頭の馬の外を通るような競馬にしました。ハミを外して動かしていくと前回みたいなことが起こるかもという不安もありましたからね。言い訳はしたくなかったのですが、やはり折り合い面に課題があるので内枠でジッとしながら運べれば終いも止まらずにもう少し来ていたはずです。毎週調教に乗ってきて悔しさはありますが、前走より馬と人とのコンタクトという点では良化が見られたと思うんです。道中もまわりを気にするのではなく人間の方に意識を持ってくれていましたからね。いい部分があったのも確かなので、少しずつ良くしていってまたいい競馬をしていければと思います」（北村宏騎手）「枠がすべてですね。運がないと言ってしまえばそれまでなのですが、ポジションを取りに行くために最初から脚を使わされたのはキツかった。上手く入り込んだし、折り合いもバッチリつけて巧いんですけどね。脚を使ったのもあるし、折り合い面もある。グッと来るタイプだから手応えも感じる。それで追い出しを我慢したのもあったでしょう。もう少し早めに踏んでいく競馬も見たかったのですが、フェノーメノにそれをされてしまってはね…。強気に行けるほどの力はまだないのかもしれませんが、今日の結果は力をすべて表した競馬というわけでもありませんから、巻き返したいですね」（加藤征師）キッチリ乗り込んで臨んだ今回でしたが、好ましくない枠が当たってしまい、結果的に前半で脚を使わされたことが最後の踏ん張りに影響したレースとなってしまいました。ただ、前回のような若さを出すわけではなく人とコミュニケーションを取ってしっかりとした走りができたのは収穫でしょうから、悲観的にならずに今後を考えていければと思っています。この後についてはレース後の様子をしばらくよく確認してから決めていきます。
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12/07/01 福島 ラジオNIKKEI賞 |
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１日の福島競馬では中団やや後方から徐々に押し上げて行くもスムーズさを欠くシーンもあり１２着。「８レースで負傷してしまいましたが、この馬のために福島に来ましたし、気持ちも整えてレースを迎えました。競馬はポジションが後ろになっていたし、小回りを意識して少し早めに押し上げていくような競馬をしました。長く脚を使うし、なんとか持ち味を活かせればと思ったんだけど、勝負どころで急に馬がジャンプしてしまって…。さすがにどうもできなかったです。申し訳ありません」（藤田騎手）「馬の出来は良く、落ち着き過ぎかなと思うくらい落ち着いて馬場入りし、返し馬も柔らかくできていました。ただ、レースでは小回りでもあるし、ある程度気持ちも作れるようにと工夫して臨んだのですが、枠も外目でまわりも速かったのでやや後ろからになってしまいましたね。ただ、それでもと思っていたのですが…。最初は何があったのかわからなかったのですが、パトロールを見るとわかりました。ゲートを動かす車のタイヤの跡が２本線を引いたかのようにできていて、それを障害飛越のようにジャンプして手前も替わり外へ膨らんでしまっていました。どうもできないのですが、他馬にも迷惑をかけてしまいましたし、楽しみにされていた皆さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。まだ馬が若いのもありますし、じっくり先を見据えて接し、考えていきたいと思っています」（加藤征師）皐月賞後はここを目標に調整してきて心身ともにまずまずの状態で臨めたと思います。ただ、レースで馬場を見てしまい、良さを出せずに終わってしまいました。これが力どおりとは思いませんし、仕切りなおして巻き返しを図りたいものです。このあとは様子を見てからになりますが、放牧に出して立て直す考えを持っています。
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12/04/15 中山 皐月賞 |
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１５日の中山競馬では中団の馬群のなかで進めて後半勝負にかけたが、馬場が堪えたのもあり伸び切れず１１着。「稽古の感触がとても良く、具合の良さからかなり楽しみにしていたんです。折り合い面や仕掛けどころを特に意識しつつ持ち味を活かす競馬をして上を狙っていたのですが、道悪が災いしてハミをまったく取ってくれませんでした。馬場が良ければ違ったはずだし、残念です。申し訳ありません」（藤田騎手）「いい最終追い切りができましたし、しっかり仕上げて臨みました。体が絞れ、パドックでも落ち着いていて、いい状態でジョッキーにバトンを渡せました。返し馬も最後にゆったり行かせて、いい形でレースに備えることもできたでしょう。ただ、馬場ですね。ここまで悪くなるとは思っていなかったのですが、一番良くないノメる馬場コンディションになってしまいました。ジョッキーも言っていましたが、見てのとおりですね。いちょうステークス後から皐月賞を大一番の目標に据えてやってきただけに悔しい。ただ、これも競馬ということでしょう。目一杯に仕上げましたし、このまますぐの競馬を考えるのは馬を傷めるだけで成長の芽を摘んでしまうことになりますから、このあとはひと息入れてあげたいと思います」（加藤征師）皐月賞に向けて中山の舞台に拘りながらこれまで戦ってきました。馬の仕上がりは素晴らしく、精神状態も良かったのですが、残念ながら不得手な脚を取られる道悪馬場になってしまって持ち味を発揮することができませんでした。しっかりと造ってレースへ臨みましたし、ダメージの残りやすい馬場で走ったことを考慮して、このあとは無理せず放牧へ出してリフレッシュを図る予定です。
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12/03/04 中山 弥生賞 |
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４日の中山競馬ではスローペースに惑わされず、インコースでしっかりと脚を溜める。直線では前が壁になって追い出せるタイミングが遅くなってしまったが、しぶとい伸びを見せて３着。「調教で跨がって感触を確かめさせてもらいましたし、競馬のイメージもしやすかったですね。今日の競馬はとにかく道中のペースが遅かった。もう少し流れてくれたほうが気性面がポイントのこの馬としては走りやすいだろうけど、道中は我慢が利いていたと思いますし、いい手応えで直線に向かえました。前が壁になっていなかったらもっと際どい結果になったでしょうが、最低限の結果は出せたと思います」（藤田騎手）「じっくり乗り込んで体にはいい筋肉が付いていましたね。パドックでは落ち着きもありました。スタートも問題なく出てくれたけど、道中は囲まれてしまって追えたのは直線の残り２００ｍくらいからでしたからね。そこからよく差を詰めてくれたけど、軽い馬場だったらもっと切れたと思います。それにレース前に話したように本当はもっと積極的に動いて行きたかったけど、あの位置からでは仕方がないですね。それでも、この流れの中をなだめながらもなんとか我慢させられたのは収穫だと思います。だんだん走りも上手になって来ているし、本番で万が一とかと言う淡い気持ちではなく、本気で勝ち負けする期待が膨らんできました」（加藤征師）スローペースの競馬ではあったものの、この馬なりに折り合っていましたし、直線では終いまでしっかりと伸びて皐月賞の優先出走権を確保してくれました。この後はまずは今日のレースのケアを行っていくことになりますが、万全の態勢で本番に臨み、いい走りを見せてくれることを期待したいと思います。
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12/01/15 中山 京成杯 |
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１５日の中山競馬では中団で折り合いに専念しながら進む。勝負どころで外めを回りながら差を詰めようとするが４着。「道中は前の馬の後ろにつけて折り合いをつけることに専念しました。その甲斐あってリズム良く進めることができたと思います。勝負どころを回ってくるときの手応えはまずまずだったのですが、直線で追い出してからはシャープさがもうひとつ足りなかったですね。じりじりと伸びてきているんですけれどね。距離に関しては今日乗った感触だけで言えばこのくらいまでなら何とかという感じでした」（ルメール騎手）「大外枠でしたが内で馬群に包まれて手綱を引っ張り機嫌を損ねるくらいならば、不利なく進められますし自分の流れで走られるからいいと前向きに考えていました。実際にいつも課題として考えている頭の位置はいい感じで走れていたと思いますよ。スタートしてからすぐに物見をしていたくらい。それでも、少し掛りそうになったときに我慢をさせられたのはさすがクリストフです。今日は大事に乗ってくれて勝ち馬を待つ形の競馬になりましたが、瞬発力勝負をするよりは自分で動いていく競馬の方がよさそうですね。このレースだけで距離云々は決めつけずに、もう一度同じ舞台でどういった競馬が出来るか見たいと考えています」（加藤征師）成長を促すために時間をかけてきましたし、まずまずの状態で今年の初陣へ向かえたのではないでしょうか。下見所でも落ち着いて周回できていましたし、レースでも我慢が利いていたように思います。今日は決め手の差が出てしまいましたが、今回我慢できたことで次走はもっといい形で走ることができることでしょうし、将来を考えれば意味のある一戦になったのではないかと思います。このあとについてはまずレース後の状態をよく確認した上で調整過程を決めていくことになりますが、次走については３月の同じ舞台のレースを中心に考えていく方針です。
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11/10/22 東京 いちょうＳ |
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２２日の東京競馬ではスタート後にじわっと進めるが行きっぷりの違いから２番手を追走する形に。直線に向いて外へ誘導しつつ先頭に並びかけていったんは抜け出すが最後は２着馬にハナ差まで迫られながらも凌いで優勝。「勝ったは勝ったけれど、これではダメですね。掛かっているように見えたでしょうけれど、コントロールできる範囲だし、ペストポジションで運べたのですからあの行きっぷりで進んだのは悪くないこと。ただ、前ばかりで走っていて伸び切ったような走り。皆さんと同じように僕自身もかなり期待している馬だけにハードルが上がってしまうのですが、イメージでは仕掛けてからピュッと脚を使えるはずなのにそれができていません。その分、後ろから迫られました。走り方がお姉さんのテイクバイストームと同じ。お姉さんは１０００万下クラスでも頑張ってくれていましたが、さらに上を目指すのならば改善させなければいけない部分が多いのは否めません。辛口ばかりで申し訳ありませんが、良くなってほしい気持ちが強いですし、そうなってくれる馬だと思っています」（横山典騎手）「何とか格好はつきましたが、内容がね・・・。正直トビが大きな馬なのでこういった馬場はノメると思っていました。乗り手にはできる限り持った形で運んでノメるのを防ぐように乗ってきてほしいと指示を出しました。ただ、気持ちが前向きなこと、背中から腰がパンとしていないことで前脚ばかりで走っていて体が伸び切っていました。あれでは終いにグンといい脚を使うことはできません。悪くない形で調整ができていたのは確かですが、１週前追い切りあたりから体がちょっと伸びるような感じがあったんです。ウチのスタッフたちも少し気になると口にしていたので、騎乗者を固定せずに手を替えてみたりして複数でジャッジしながらこのレースに臨んだんです。結果的には賞金を加算できたからダメということはないものの、そういった面が見られる結果になりました。今の走りのままでは、これから先、上は目指せないでしょう。今日の走りから少なからずとも朝日杯は諦めて立て直しの期間に充てたほうがいいと思いましたので、このあとは無理をせず放牧に出そうと思います。走りも力みがあって課題が余計に目立つので、走り方を教えることも今後しなければいけませんね。頭をいい位置で固定し、体を使った良いフォームで走れるようにしていければと思います」（加藤征師）期待通りの結果を残すことはできましたが、課題が浮き彫りになるレース内容となってしまいました。陣営、ジョッキーともに辛口評価ではありましたが、それはあくまでもこの馬への期待が大きいが故です。まだ体、走りが固まり切る前に対応したほうが修正はしやすいですし、さらなる良化を促すことも可能になるはずなので、暮れの大一番への出走は見送り、この馬の将来を見越した時間に充てる予定です。
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11/09/11 中山 未勝利 |
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１１日の中山競馬では好スタートから２頭を先に行かせて３番手を追走。直線を向いてから仕掛けられると、しっかりと伸びて優勝。｢初戦よりは落ち着いていたと思いますが、それでも、待避所で突然立ち上がろうとしたり、まだまだ幼い面は見られますよね。まぁ上手に走ってはいたし、最後は迫られてヒヤッとしたかもしれませんが、順当勝ちですよ。前回はレースの流れが合わなかっただけですからね。ゲートも問題なかったし、これからも精神面でスイッチが入らないように大事に育ってくれるといいですね｣（横山典騎手）「窮屈な競馬で勝ち損ねるのは嫌でしたから外枠に入ったのはいい材料だなと思っていました。ゲートのことは事前に言っておいたし、他に言うことはない、普通に回ってくれば大丈夫と思っていました。直線で迫られてヒヤヒヤされたかたもいたかと思いますが、ほぼ馬なりでしたからね。着差以上の力の差があったので、まったく心配しませんでしたよ。これからの馬だから、これで安心せずに気を引き締めていきます。まずはしっかり状態を見てからこのあとの目標をどこに置くか決めていきます」（加藤征師）デビュー戦は大変悔しい結果となってしまいましたが、今日は圧倒的人気に見事こたえてくれました。血統面を考えてもこれからも時間をかけて育てて行きたいと思います。
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11/07/31 函館 新馬戦 |
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３１日の函館競馬は中団でじっくりと脚を溜める。直線では先に抜け出した馬を懸命に追うも交しきれず２着。「これだけ期待が高くて、さらに能力の高い馬を勝たせられずに申し訳ありません。調教に跨った感じだともう少し行きたがったりして若さを見せるかと思っていたけど、向こう正面からはとてもリズムよく走れていましたからね。このお母さんの産駒には何頭か乗っているけれど、一歩間違えると気性面で取り返しのつかないことになるタイプがいるからね。今日も馬場入りをゴネたり難しい面を見せることはあるから、今の時期に無理はさせない方がいいと思います。大事にしていけば必ず走ってくる馬ですから、次に期待してください」（横山典騎手）「パドックを見ていると、”幼稚園児の中に１頭だけ大人が周回している”そう表現したくなるくらい、雰囲気は抜けていたと思います。レースですから何が起こるかはわかりませんが、負けるならこのパターンしかないという流れに嵌ってしまいました。パトロールを見ると、勝負どころで前へ出られるタイミングが一瞬だけあってジョッキーも行こうとしたんだけど、その瞬間に外からカットされて若干引っ張るシーンがありました。勝って２歳ステークスなどを考えたかったけど、それも叶いませんね。今の時期に無理をさせる血統ではありませんし、いったん放牧に出そうと思います。勝たせられずに悔しいですし、会員のみなさまにも申し訳なく思います」（加藤征師）圧倒的１番人気に支持されたとおり、仕上がりも良好でレースへ臨むことができましたが、残念ながら新馬勝ちとは行きませんでした。悔しい結果ではありますが、まだ、焦る時期ではありませんしいったんＮＦ空港へ放牧に出る予定です。放牧先の状態を見ながら次のレースを考えて行きたいと思います。
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