ディマイング９７（牡４歳）
美浦・藤澤和雄 厩舎

■ 募集カタログコメント／９７年度募集

Seattke Slew最良の後継馬である父は、９０年代屈指の名馬。現６歳世代が初年度だが、その成績は上々。同じ年に米国種牡馬デビュー した中では断然の成績を示しているし、昨年の総合ランキングでも、わずか３世代の稼動で堂々の８位に食い込んでいる。現役時代のイメー ジからスピード競馬に疑問符を感じるのだが、日本の軽い芝で良績を残すものが予想以上に多い。現４歳からも芝の１６００メートルで新馬 →特別を連勝したシンボリインディが登場。重賞級との評価を得ている。母は米の上級レースを含め４勝。母母母父、母母父と底力のある 種馬をかけられたところに母父Seeking the Goldがスピードを補足しており、いかにも大物を出しそうな魅力的な配合だ。本馬は、A.P.Indy 産駒らしいガッチリとした好馬体の持ち主。ここに来て急激に良くなっている１頭だ。３歳２月の時点で、すでに４歳なみの体格をしており 、競馬をする頃には５００ｋｇ前後になるのではないだろうか。体質が丈夫であるのもセールスポイント。これまで一度も頓挫がなく、脚部 などに不安が生じたこともない。本馬は、これだけの血統・馬格でありながら、クラシックへの出走権がある持込馬。サバイバル・ゲームの 色の濃い大舞台では、丈夫であることは必須条件となる。どでかい仕事をやってのけて欲しいものだ。

■ 近況００／０３

ファンタストクラブで乗り込みを進めていたディマイング'97は、２月29日（火） の調教から引き上げてくる際にハ行が見られていたため、検査を行いました。その結 果、右前膝裏に軽度の剥離骨折が判明。１ヶ月半から２ヶ月の休養が必要との診断を 受けています。 ファンタストクラブ石坂調教主任「動いているときに軽く捻ったようです。しばらく は休ませて、４月下旬くらいからウォーキングマシンということになるでしょう。来 週もう一度獣医さんに診てもらう必要がありますが、骨片の除去手術は必要なさそ う。炎症を抑える薬を投入ながら、自然治癒を待つ方が治りが早いと思います」

■ 近況０１／０３

これまでずっと、入厩を目指してトレーニングを続けてきたが、現在の状況につい て藤沢和雄調教師などと協議を重ねた結果、「血統的にも期待を寄せていた馬。骨折 発症、そして４歳未勝利となってからも、上級条件馬を相手に好走できる可能性があ ると信じて、ずっと待ってきましたが、調教の動きなどから判断して思うような変わ り身が見られません。これでは望む結果を得ることは極めて難しい」と、中央競馬の 競走馬としての道を諦めることが決まった。今後は公営競馬へトレードされ、新天地 でのデビューを目指すこととなった。

ディマイング９７
牡馬・鹿毛・１９９７年２月１０日生れ（美浦・藤澤和雄）
生産地：静内　全５００口●総額８，０００万円

A.P.Indy 1989 黒鹿	Seattle Slew 1974 黒鹿	Bold Reasoning	Boldnesian
			Reason to Earn
		My Charmer	Poker
			Fair Charmer
	Weekend Surprise 1980 鹿毛	Secretariat	Bold Ruler
			Somethingroyal
		Lassie Dear	Buckpasser
			Gay Missile
ディマイング 1991 黒鹿	Seeking the Gold 1985 鹿毛	Mr.Prospector	Raise a Native
			Gold Digger
		Con Game	Buckpasser
			Broadway
	Key to the Colony 1985 黒鹿	Pleasant Colony	His Majesty
			Sun Colony
		Key to the Saga	Key to the Mint
			Sea Saga

母・ディマイング
米４勝、ターフパラダイスオークス。本邦輸入。本馬が第２仔
産駒